ハーピカの歴史

― 誕生から現在まで ―
ハーピカは、ハープの透明感とカリンバの素朴さを併せ持つ“新しい弦楽器”。
 
発祥はイランの個人工房、世界的な普及は中国のOEM量産、そして欧州クラフトが芸術性を押し上げ——という三段階で広がってきました。
 
本ページでは誕生から現在までを整理します。
 
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発祥:イラン(2021–2022)

ハーピカの設計者はイランの工房「Kalimbairan」の Masoud Shemirani。
2021年春、Instagramで17弦・板型の試作機を公開し、このとき名称「Harpika」(Harp+Kalimba)も誕生しました。
2022年3月にはKalimbairanが正式リリース。以後、手工制作の少量生産を続けています。

Kalimbairanは“販売店”ではなく設計・製造を行う工房。
発案・命名・初出はイランの個人工房に由来します。
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量産と普及:中国OEM(2022夏〜)

ハーピカが世界的に流通を広げたのは、中国メーカーおよび販売網による量産展開が始まって以降とみられます。
なかでも HLURU は、Kalyre/Harpika 名義で17弦・31弦モデルを公式展開している代表的ブランドのひとつです。
また CEGA についても、中国系ブランドとして各種ECサイトやメーカー系サイトで確認できますが、製造元の実態は必ずしも明確ではありません。
さらに Amazon や AliExpress では、外観や仕様が近い別ラベル製品も多く見られ、OEM/ODM型の流通構造が存在する可能性が高いと考えられます。

Kalyre … Hluruのサブブランド。弦やケースにKALYREロゴ、設計・品質はHluru管理。

Cega … 鹿ロゴ。複数の販売店が扱うが製造元の明記は乏しい(実態は中国製が大半と見られる)。


なぜ中国で量産?

1. イランは輸出・量産の体制が取りにくい。


2. 中国にはカリンバ/ライアー系の既存生産ラインがあり流用しやすい。


3. 国際特許・商標の整備が進む前に設計が拡散した。
→ 結果として、世界流通の主力は中国製OEMという構図になりました。
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芸術クラフトの台頭:フランス(2022秋〜)

2022年9月頃、フランスの工房 Poopoopidoo が21弦の試作をSNSに公開。
2023年春には 21S/34S/41S を本格ライン化し、彫刻・天然油仕上げ・希少材など、音色と意匠の両面で独自路線を確立しました。
代表モデル:Aeolia/Koï/Forest Light/Nightflyer など。
芸術性・倍音の豊かさを重視する演奏者に支持され、**“工房系ハーピカ”**という選択肢を広げています。
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年表

2021 春:イランで17弦板型の試作公開(Masoud Shemirani/Kalimbairan)。
 
2022/03:Kalimbairanが「Harpika」を正式リリース。
 
2022 夏〜秋:**中国OEM(Hluru)**が量産開始。Kalyre/Cega名義で流通。
 
2022/09:フランス Poopoopidoo がクラフト1号機をSNS公開。
 
2023 春:Poopoopidooが 21S/34S/41S を正式ライン化。
 
2023/07:欧州大手Thomannが17・21弦の取扱を開始。
 
2024〜現在:Amazon等で中国OEM品が大量流通、工房系は少量・受注生産で併存。
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よくある誤解と用語整理

Kalimbairan=工房(設計&製造)。ショップではない。
 
Kalyre=Hluruのサブブランド。純正ラインとして公式に展開。
 
Cega=鹿ロゴ。販売は複数店、製造は中国系OEMと見るのが自然。
 
ECに並ぶブランド名の違い=多くはラベル違い。型番やパーツ、検品体制に差が出やすいので購入前に仕様とアフター体制を確認するのがおすすめ。
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